
大学生が一人暮らしする部屋を探していると、
- 毎日炊事できるかな?
- 生活費(仕送り)が心配
- アパートと学生会館のどっちがいいの?
など、不安や疑問が出てきませんか?
ここでは、アパート、学生マンション、学生会館(下宿)、大学の寮それぞれのメリットとデメリットを紹介します。
もくじ
大学生が借りる部屋(住居形態)は4つに大別できる
実家を出て暮らす大学生が住む部屋は、4つの住居形態に大別できます。
- アパート・マンション
- 学生マンション・学生アパート
- 学生会館・下宿
- 大学の寮
それぞれ、毎月の家賃や、やらなければならない生活のコト、住まいの装備が異なります。
タイプ | アパート | 学生マンション | 学生会館・下宿 | 大学の寮 |
家賃 | 物件による | やや高い | 会館:高い下宿:やや高い | 激安 |
炊事 | 自炊 | 自炊 | 管理人 | 自炊(共同キッチン) |
洗濯 | 自分で | 自分で | 自分で(共用洗濯機) | 自分で(共用洗濯機) |
家電 | 用意する | 用意する | 設置済み | 設置済み(共用) |
wi-fi | 自分で設置 | 自分で設置 | 完備 | 完備 |
セキュリティ | 物件による | 物件による | 管理人常駐 | ? |
プライバシー | 守られる | 守られる | 自室は守られる | 相部屋 |
人付き合い | 隣人 | 隣人 | 風呂食堂共用 | 上下関係厳しい |
管理人 | なし | なし | 常駐 | みんなで管理 |
選ぶときは
- 家賃
- 食事(自炊or作ってもらう)
- セキュリティ
- 他人との関わり合い(人付き合い・プライバシー)
が、自分(お子さん)が求めているものに合っているかどうかをチェックするといいですよ。
ちなみに、令和2年度学生生活調査(独立行政法人日本学生支援機構が実施)によると、大学生の住居形態と割合は、「下宿・アパート・その他」が58.1%、「学寮」が6.2%、「自宅」が35.7%(すべて国立大学の数値)となっています。
アパートは家賃やエリアの選択肢が広く自由な一人暮らしができる
アパートは、一人暮らしする大学生の部屋のなかで最も人気がある部屋です。築年数・間取り・大学までの距離・エリアなどのいろんな条件から選べる自由度の高さが魅力的。
誰にも干渉されず自由を謳歌できますが、家事炊事をこなさなければいけないのがネックです。
特に、炊事が大きな心配ごとですが、朝ごはんはトースト、昼は学食、夜はバイトの賄いなど食事を取る方法を工夫すると食事には困りません。
女性がアパートを借りるなら、上階・モニター付きインターホン・電子キーなどでセキュリティが強化された物件を選びましょう。
こんな人向け
- 家事炊事にチャレンジして一回り成長したい
- 自分で好きなように暮らしたい
- 家賃:物件による
- 炊事:自分でやる
- 洗濯:自分でやる
- 家電:自分が好きなものを使える
- セキュリティ:学生アパートより弱い傾向
- プライバシー:他人から干渉されない
アパートのメリット
- 物件が多くいろんな条件から選べる
- 自分が好きなように生活できる
- 生活能力が身に付く
- 他人から干渉されずプライバシーが守られる
アパートのデメリット
- 自分で家事・炊事をする
- 古い物件はセキュリティが心配
- 隣人が怪しい人かもしれない
セキュリティや隣人への不安感は、家賃が高くなるにつれ良くなる傾向にあります。
学生マンション・学生アパートは入居者全員学生の安心感がある
学生マンション・学生アパートは、入居できる人を学生(大学生・高校生)に限定した、学生専用のアパート・マンション。女性におすすめしたい部屋です。
入居者は近隣の大学や専門学校に通っている人ばかりなので、「隣の人がどんな人なのか分からない」という不安が和らぎます♪
一般的なアパートやマンションと比べて、部屋の設備に大きな違いはありませんが、はじめて一人暮らしする人の入居が多いためセキュリティが強化されているのも嬉しいですね。
全体的にキレイな物件が多いのですが、隣人は学生なので、騒音に悩まされることもしばしば。また、物件数が限られているため、大学もしくは市街地から少し離れていることもあります。
入居には、合格証明書が必要な物件もあるので、借りる前に確認を!
- 家賃:一般的なアパートよりもやや高い
- 炊事:自分でやる
- 洗濯:自分でやる
- 家電:自分が好きなものを使える
- セキュリティ:モニター付きインターホン、オートロックなど
- ライバシー:他人から干渉されない
学生マンションのメリット
- セキュリティが強い
- 住んでいる人が同じ年齢層
- キレイな部屋(建物)が多い
- 生活能力が身に付く
- 他人から干渉されずプライバシーが守られる
学生マンションのデメリット
- 自分で家事・炊事をする
- 大学・市街地が遠いことがある
- 家賃がアパートよりもやや高く親の仕送りの負担になる
- 選べる物件が少ない
学生会館・下宿は食事つき管理人常駐で安心感がある
学生会館・下宿は、「朝晩食事つき」「食堂併設」「家具家電は備え付け」「引越しの手間が少ない」「管理人常駐」など、いたれりつくせりの物件です。
- 学生会館:企業が運営するマンションタイプ。ユニライフや共立メンテナンス(ドーミー)が有名。
- 下宿:一軒家(一軒家のような見た目の建物)の一部屋を借りる(部屋番号が割り振られている)
アパート・マンションとの違いは、建物エントランス(玄関)を入ってすぐ靴を脱ぐこと。半共同生活をイメージすると分かりやすいかも。大学の寮に近いですが、管理をお任せ・キレイ(新しい)な点が異なります。
日曜日は自炊または外食。部屋にキッチンや風呂がないことも(ミニキッチンやシャワールームはある)。
来客の入館はOKのところが多いものの、来客不可の物件もあるので事前に調べておきましょう。また、女性専用の場合は、家族でも男性は入館できないこともあります。
こんな人向け
- 生活の手間を省きたい
- 我が子の生活能力が心配な親御さん
- 子供に楽をさせてあげたい親御さん
- 家賃:一般的なアパートよりもやや高い
- 炊事:作ってもらえる(昼食なし・日曜祭日は休食日)
- 洗濯:自分でやる
- 家電:自分が好きなものを使える
- セキュリティ:モニター付きインターホン、オートロック、管理人常駐
- ライバシー:自室は守られている
学生会館は予想以上に費用がかかる
学生会館の最大の弱点は、料金の高さ。4つの支払い項目を合計した毎月の生活費は、エリアにもよりますが月100,000円~150,000円ぐらいです。
家賃:月60,000円~100,000円(食費付き)
年間管理費:13万円前後(毎年支払い)
水道光熱費:使った分だけ支払い(各部屋用メーターあり)
入館金:1年8万・2年12万(入居時と契約更新時に一括払い)
このほか、日曜日は食事が出ないので、自炊または外食による出費。さらに、大学からちょっと離れた地価が安いエリアに立地していることが多いため、交通機関の運賃も見込んでおきましょう。
大学の寮は格安で共同生活から社会性が身に付く
大学が設置する寮です。教育的な側面を重視した住まいで、寮生みんなで管理(掃除ゴミ当番など)するのが定番。
集団生活するため、社会性を養えます。外国人留学生が入居することが多く、国際感覚を身に付けやすいです。ユニットタイプ(6~8人で共同生活)の学生寮の場合、1ユニット内に数名の留学生を配置することが多いため、ほぼ確実に視野・見識が広まります。
入寮には、合格後、大学に申し込みをして入居選考に通過しなければいけません。選考に落ちたら、入学までに急いで住むところを探さなければならないので気を付けて!
また、入寮期間は2年間と決められていることが多く、2年後には確実に退去しなければいけません。
大学の寮のメリット
- 圧倒的安値(寄宿料は水道光熱費あわせて20,000円~30,000円が相場)
- 友達がすぐできる
- 社会性を養える
大学の寮のデメリット
生活面での制限の多さが、大学の寮のデメリットです。
- 風呂・キッチン・洗濯は共同
- 相部屋のことがある(入寮者の数や寮の造りによる)
- 入居期間が最長2年間の場合が多く、在学中に必ず引っ越す(4年入居できる寮もあります)。
- 門限がある(寮によって異なる)
- 家電の持ち込みを極端に制限されることがある
相部屋は、退去するまでもしくは1年次だけ2人部屋(相部屋)ということも。
まとめ
大学生が実家から出て住む部屋には、アパート(学生専用含む)、学生会館・下宿、大学の寮があります。
住居形態ごとに毎月の費用や家事炊事の必要性が異なりますが、選ぶときは、
- 暮らしやすさ
- 勉強に打ち込むか(大学から近くて寝泊まりできればOK)
- 生活力を高めたい(生活全般を自分で管理する)
- 安心なところに住みたい(セキュリティ)
- 人間関係を築きたい
といった点で選ぶのもいいですね。
大学の寮を除き、入居したら卒業までの4年間を過ごす住まいです。
自分に合った部屋を見つけて、大学中にやりたいことができる、充実した学生生活を送ってくださいね♪