大学生の部屋探し

合格前予約はいつから?キャンセルできない?メリットとデメリット

合格前予約はいつから?キャンセルできる?メリットとデメリット
春から大学・専門学校に進学予定だけどアパート・マンションを合格前予約すべきか

という悩みを解決するため、

など、合格前予約の疑問にお答えします。

合格前予約は、大学に合格したら必ず本契約することを前提で部屋を取り置きできる一方で、縛りもキツめ

一人暮らし先を確保する手段として、合格前予約するかどうかの決定にお役立てください。

ささきち
大学生である1番目の子の部屋探しをしたときに得た知識をご紹介。さらに、数年後2番目が大学を受験するので、ちゃんと調べました。

合格前予約はいつからできる?早ければ11月から

合格前予約は、11月頃から始まり、2月中旬頃まで受け付けています。

進学先が決まっていない人が多い11月に始まる理由は、合格前予約を希望する総合型選抜(AO入試)受験者がいるから。

しかし、一般受験組だからといって、焦って合格前予約する必要はありません。

総合型選抜(AO入試)ですべての部屋が埋まることはありませんし、遅れて合格前予約を受け付ける部屋も出てくるからです。

それに、部屋が余っている(現時点で入居者がいない)から、早期に合格前予約を受け付けている物件もあります。

アパート・マンションの空きは年明けから増えるので焦って合格前予約する必要はない

エリア内のアパートやマンションの全棟全室が埋まることはないため、合格してからでも住むところはみつかります。特別な理由がない限り、急いで合格前予約する必要はありません

実際のところ、合格前予約を取り入れない部屋の方が圧倒的に多く、条件が良い部屋も多いです。

4月から入居できる部屋は2月頃から急に増えるため、合格してからでも良い部屋はたくさん見つかります。

不動産業者や大家さんが、入居者(大学卒業予定者)の退去の意思を確認するのが年明け頃です。その後、4月からの入居者を募集し始めるのが2月頃に集中します。

急いで部屋を確保したい気持ちも分かりますが、慌てると損をすることもありますよ。

ささきち
「合格前予約でなければいけない理由」「その部屋でなければいけない理由」があるなら、積極的に利用しましょう。

合格前予約のデメリット

合格前予約のデメリットは、次の4つです。

それぞれ、見ていきましょう。

合格したら無料でキャンセルできない

志望校に合格したら、合格前予約をした物件をキャンセルできず本契約となります。

不動産業者が合格発表をチェックするので、合格前予約をしたら、受験番号を教えなくてはいけません。

そのため、合格前予約をしたあとで、さらに良い物件が見つかっても、乗り換えできません

ただし、キャンセル料を支払うことでキャンセルできます。キャンセル料の金額は、不動産業者によって異なります。

まれに、キャンセル料なしでキャンセルできる不動産業者もあります。

参考合格前予約をキャンセルできる事例

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手付金の支払いが必要なことがある

合格前予約のときには、手付金(預かり金)の支払いが必要なことがあります。金額は、不動産業者ごとに異なります。

中には、手付金がいらない不動産業者もあります。また、東京都などエリアによっては、手付金を求めないよう行政が不動産関係団体へ指導をしています。

なお、契約前なら手付金は戻ってきます。国土交通省の省令により、手付金の返還要求を拒んではならないこととなっています。

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受験前に物件探しをするので受験勉強の時間が削られる

受験する人が自分で部屋を探すのであれば、受験前に部屋(アパート・マンション)を予約するので、勉強時間を削って部屋探ししなくてはいけません。

志望校にA判定が出ていて、比較的余裕で合格できそうなら、積極的に部屋を探すのもあり。

余裕がないなら、親に物件を見繕ってもらうか、合格前予約を諦めて、合格後に部屋探ししましょう。

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部屋の内覧ができない

合格前予約を受け付けている部屋は、たいていその時点で入居者がいるため内覧できません

部屋のサイズを測ったり、フローリングやクロスの状態を確認したくてもできません

ただし、同じ間取りの空き部屋があるなら、お願いして見せてもらうことができますし、無理でも360度ウェブ内覧できたり、間取りだけでも確認できます。

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合格前予約のメリット

合格前予約のメリットは、次の2つです。

では、それぞれみていきましょう。

いち早くお気に入り物件をおさえておける

11月中頃~下旬にかけて、合格前予約を募集する部屋(物件)がある程度決まり、予約は11月末頃~12月にかけてスタートします。

総合型選抜(AO入試1期2期)の受験でも、合格前予約ができます。

部屋探し競争が激しくなる2月~3月には埋まっているかもしれない物件を、誰よりも早く予約できるのが大きな強み。

  • 大学からほど近い
  • 築年数が浅くて設備も揃っている
  • セキュリティ面がしっかりしている
  • 家賃が安くて住環境が良い

など、アパートやマンションに求める条件が合致していて「このチャンスに抑えておきたい!」という部屋であれば、合格前予約をして損はありません。

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親が受験に同伴した場合に部屋の現地・現況を確認できる

遠方住まいなので、受験同伴の機会にアパートを予約したい」という親御さんは一定数いらっしゃいます。

あらかじめ物件を調べておいて、お子さんが受験の最中に、不動産業者へ出向いて部屋の確認や説明を受けて、そのまま予約

大学生協によっては、受験に同伴して親向けにアパートの合格前予約の説明会を開いたりしています。

これなら、合格後にアパートの手続きだけのために出向く手間・時間・費用を節約できますよ。

ささきち
現地・現況を直接確認して決めたいという人向けです。

合格前予約できる賃借サイト2選

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不合格なら自動でキャンセルされる

大学に不合格なら、合格前予約は自動的にキャンセルされます。キャンセル料(解約金)はかかりません。

不動産業者では、合格発表を確認しています。大学生協取り扱い物件の場合は、受験番号を教えなくても自動でキャンセルされます。

2つ以上の部屋を合格前予約したときのキャンセルについて

大学を併願するとき、どの大学に進学してもいいよう、念のために合格前予約を複数行うこともあります。

こういった場合のキャンセルについて、みていきましょう。

1つの不動産業者にA大学とB大学分をダブル予約した場合

A大学とB大学の部屋を、同じ不動産業者で合格前予約したときは、片方合格した時点でもう片方をキャンセルできます。キャンセル料はかかりません。

ただし、不動産業者によって取り扱いが異なるので、前もって確認しておきましょう。

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異なる不動産業者にそれぞれ合格前予約をした場合

志望校Aの部屋を不動産A社に、志望校Bの部屋を不動産B社でそれぞれ合格前予約というように、部屋ごとに不動産業者が異なっていてどちらも合格した場合片方はキャンセル料を払ってキャンセルします。

ただし、不動産業者によっては、合格発表翌日までならキャンセル料なしでキャンセルできることがあります。この場合、先に第1志望の大学に受かれば、第2志望の結果がどうあっても、無料でキャンセルできます。

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家賃は入居時から発生する

合格前予約をした物件の家賃は、入居時から発生します。

2月下旬に契約を結んだとしても家賃の発生は、3月下旬に入居なら3月分から、4月1日入居なら4月分からとなります。

合格前予約する前にアパート近隣の環境を調べておこう

遠方の大学を受験する場合、現地でアパート付近の環境を下調べすることは難しいですよね。

そこで、グーグルマップやストリートビューでざっくりとアパート周辺を見回しておくと少しは安心。

駅・バス停・大学までの道順や距離も確認したり、街灯の設置状況や歩道・道路の広さといった交通環境も見ておくといいですよ。

ささきち
私は、交通量の多さ・坂道かどうか・最寄りのスーパーまでの距離も確認しました。

まとめ:合格前予約は部屋探しとして定着したけど十分考えて利用しよう

合格前予約は、気に入ったお部屋をみんなよりも先に確保できるのが大きなメリット。

また、自分で見つけた部屋であるなら「4月からここに住むぞ!」と勉強へのモチベーションが高まったりもします。

とはいえ、現地確認しないで入居するので「思ったのと違う」と感じたり、さらに良い部屋を見つけてしまって後悔してしまうことも。

一般的になったとはいえ、合格前予約の物件の割合は、全物件からみてまだ少数です。本当におすすめかどうか、親御さんがしっかりチェックすることが大切です。

親子で協力して、卒業まで住む良いお部屋を見つけてくださいね♪

合格前予約できる賃借サイト2選

大学生の部屋探しはいつから?時期とやることを紹介

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ささきち

大学生と大学受験を控えた子をもつ親。大学進学で一人暮らしする子のアパート探しをしたときの体験をもとに、スムーズに部屋探しできる情報を紹介しています。

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