大学生の部屋探し

大学生一人暮らしの部屋の選び方と確認すべき内容

大学生の一人暮らしの著者ささぉ

ささぉ

大学生と大学受験を控えた子をもつ親。大学進学で一人暮らしする子のアパート探しをしたときの体験をもとに、スムーズに部屋探しできる情報を紹介しています。

大学生の部屋の探し方と確認すべき内容

大学生が一人暮らしを始めるときの部屋の選び方と、部屋探しで確認すべき内容を紹介します。あると便利な装備・設備も解説しています。

部屋選びでは家賃・立地・間取りを最初に確認する

大学生が一人暮らしする部屋は、家賃・立地・間取りで選びます。

「こんな装備が欲しいな」など夢が膨らむかもしれませんが、それは二の次。家賃・立地・間取りの条件に合う物件のなかから、希望の装備・設備がある部屋を複数ピックアップします。優先度順に連絡を入れていき、先約がいない物件を契約します。

まずは、家賃・立地・間取りについてみていきましょう。

家賃は約54,000円が目安

全国大学生活協同組合連合会(UNIV.CO-OP)が行った第58回学生生活実態調査(2023年3月1日発表)によると、平均家賃は1ヶ月あたり53,920円です。調査対象は全国の大学です。地域によって家賃相場は異なります。ニフティ不動産によると、東京都内に通う大学生の家賃相場は60,000円~100,000円が全体の75%を占めています。

家賃で選ぶときは、毎月の仕送り額と奨学金の金額から、次の3つを差し引いて残った額を家賃に当てるようにすると選びやすいです。

項目 毎月の支出 内容

ライフライン代 15,000円~20,000円 電気・ガス・水道・インターネット
交通費 0円~10,000円 電車・バスで1日1往復
食費 15,000円~25,000円 外食除く・学食含む

立地は大学・交通機関・スーパー・コンビニの有無と距離を確認する

  • 大学までの距離
  • 最寄りの交通機関
  • 最寄りのコンビニ
  • 最寄りのスーパーマーケット

上記4つが「どこにあるのか」「どのくらいの距離なのか」を確認しましょう。すべてが近い物件はまずありません。どれに近いことを重視するかあからじめ決めておくと選びやすくなります。

部屋の立地の確認には、次の2つのアプリが便利です。

【1】キョリ測iOS版Android版ブラウザ版
地図で有名なゼンリンのアプリです。距離確認はこのアプリ1つあれば事足ります。位置をグーグルマップで検索してから、2点間の距離を測定しましょう。

【2】グーグルマップiOS版Android版ブラウザ版
ルート機能(右折れ矢印のひし形アイコン)で部屋と目的地の距離を計測できます。交通手段ごとに所要時間も分かります。

大学までの距離

通学方法(徒歩・自転車・交通機関)の決定や、通学時間の目安になります。徒歩か自転車で行けるところが理想ですよね。

最寄りの交通機関(駅・バス停)

大学やバイト先までの移動方法と所要時間を確認します。通学にかかる交通費もざっくり計算できるので、生活費の積算のためにも必ず確認しましょう。

なお、近くにバス停があっても、使い勝手が悪いことがあります。バス通学を前提にお部屋の候補を決めたら、必ずバスの時刻表をチェックしましょう。都市部であっても、「1限目に間に合う便が1本のみ」「2限目にちょうどよい便がない」「帰る時間に接続する便がない」といったトラブルが起こることも。

最寄りのコンビニの有無と距離

大学生にとってのコンビニは、「食料の調達」「お金の引き出し」「講義資料のコピー」など、大学生活の拠点の1つといって間違いありません。大学の近くにほぼ必ずあるので重要度は他よりも落ちますが、アパート近くにあると便利です。

最寄りのスーパーまでの距離

自炊派・節約派には必須です。

間取りは1Kかワンルームが基本

大学生の一人暮らしは、1K(リビングと台所が別)かワンルームが選ばれています。広さは、6畳から8畳が人気。6畳の学生向けの物件には、ロフトがついていることも多いです。

インフラ(ライフライン)はガスとインターネットを重点的に確認

日常生活に必要となるインフラ(ライフライン)は、電気・ガス・水道・インターネットがあります。なかでも、ガスとインターネットを必ず確認しましょう。この2つは、入居者に選ぶ余地が残されているし、節約にも大きく関係します。

ガスは都市ガスの方が安い

都市ガスなのかプロパンガスなのか確認します。都市ガスの方が安いですが、本格的に料理をしたいならプロパンガス(都市ガスより火力がある)を選びます。

<内部リンク:都市ガスとプロパンガス(工事中)>

インターネットは工事の必要性で選ぶ

物件の表示 利用料金の支払い 具体的な状況
インターネット無料 大家さん
(実質入居者)
入居即インターネット接続できる。
ホームルーター(無線)もしくは光回線(有線)で物件による
料金や家賃に上乗せされていることが多い
インターネット対応 入居者 建物(外壁)まで配線工事済み。
部屋までの配線工事が必要。
インターネット完備 入居者 工事不要。専用装置の到着・設置で利用可能。

参考無料wifi・インターネットの対応・完備・無料の違い|大学生の一人暮らしのウェブ環境の確認点

参考大学生の一人暮らしにおすすめのインターネット回線|光vsホームルーター

部屋の装備・設備を確認して選ぶ

  • バストイレ別
  • エアコン
  • 独立洗面化粧台
  • 室内洗濯機置き場
  • 電気錠・オートロック
  • カメラ付きインターホン・テレビ付きドアホン
  • 家具家電付き
  • ロフト
  • 収納

アパートの表示のうち、重視してチェックすると便利・快適な装備・設備は上記9つです。当てはまる項目が多くなるほど便利ですが、家賃が高くなります。

バストイレ別

バスとトイレは別になっていた方が、衛生面や気持ちの面でも良いです。入浴中にトイレのニオイが気にならないし、蒸し蒸ししたトイレで用を足すこともありません。友達を呼ぶなら必須。

理系は3~4年生で所属する研究室(ゼミ)によっては帰宅できないこともありますが、1・2年生のうちはバストイレ別の恩恵は大きいです。バストイレが一体だと、ビジネスホテルっぽいですよね。

エアコン

必須です。北日本であっても(夏場の使用頻度が少ないですが)無ければ困ります。

独立洗面化粧台

朝の身支度で、顔を洗ったり歯を磨くのに便利です。なければ、わざわざ浴室のシャワーを使うことになり、換気扇をつけたまま大学へ行くことも。お部屋のアイコンは「独立」と表示されていてもバスと一体のこともあるので、重視するなら内覧(ウェブ内覧)した方が良いです。

室内洗濯機置き場

生活リズムに合わせて洗濯できるようになります。防水パンが設置済みの部屋がおすすめ。水漏れしても排水溝に流れるので、「下の階の人に迷惑がかからない」「補償問題になりにくい」メリットがあります。

外置き(ベランダ置き)なら水漏れしても迷惑かけないけど、音はお隣さんや下の階に響きます。夜に洗濯できません。なお、洗濯機は屋外でも壊れにくいです。

洗濯機を用意しても、4年間コインランドリーを使い続けるより安上がりです。

電気錠・オートロック(セキュリティ強化)

女性におすすめ。暗証番号式で鍵の複製ができないため、侵入被害を防げます。訪問者の姿を部屋のモニターで確認できるので、危険な人との対面を防げます。訪問勧誘にも遭いません。

カメラ付きインターホン・テレビ付きドアホン(セキュリティ強化)

訪問者の姿を部屋のモニターで確認できます。玄関ドアは、通常タイプの鍵です。

家具家電付き

あらかじめ用意される家具家電は、次のとおりです。

品目 購入
冷蔵庫+洗濯機+電子レンジ 約100,000円
ガスコンロ 20,000円
テレビ 30,000円
テーブル 10,000円
椅子 5,000円
シーリングライト ~10,000円

掃除機や炊飯器はついてきません。家賃は、家具家電なしと比べて5,000円~10,000円高いです。4年で240,000円~480,000円の出費となります。4年後に退去するときの引っ越し費用(業者トラック)まで考えると、家具家電付きの方がお得なことも。

後期入学のように、引っ越し準備をしている時間的余裕がない学生は率先して利用したいです。

家具家電なしに入居して安い家電を買いそろえ、4年後に退去するとき電化製品をリサイクルに売り払う手もあり。

ロフト

ロフト付き物件に入居した学生は、寝る場所として使うことが多いです。ベッドを用意する必要がありません。部屋を広く使えます。

収納

どの物件にもクローゼットがついています。収納は、壁面収納があるかどうかチェックしましょう。あればあるほど便利です。

棚がないと、ラックやカラーボックスを用意しなければいけません。引越しのとき、組み立てたりゴミも大量に出ます。退去のとき運び出す手間も増えます。

その他の確認内容

  • 駐輪場の有無
  • 駐車場の有無
  • ハザードマップ

駐輪場の有無(必須)

  • 駐輪場あるか
  • (あるなら)屋根が付いているか
  • バイク(原付含む)も置けるか

駐輪場の有無は、必ずチェックしましょう。自転車は、学生の重要な移動手段です。大学によっては、自転車ショップの支店が設置されています。

駐車場の有無

  • 賃貸契約に駐車場を含むか
  • 追加費用を支払って駐車場を借りられるか

車での通学を考えているなら必須。アパートから離れた場所に駐車場を借りなければいけません。両親や親戚がちょくちょく遊びに行くときも便利です。

ハザードマップ

  • 洪水
  • 雨水出水
  • 高潮
  • 土砂災害
  • 津波

賃貸物件を契約するときの重説(重要事項説明)で、水害ハザードマップ(洪水・雨水出水・高潮)の説明が義務化されています。あらかじめ転居予定の自治体からハザードマップを入手・確認しておけば、被害に遭いそうな物件を除いて検討することができます。

お住まい予定のエリアによっては、火山ハザードマップも見ておくと安心です。国土交通省国土地理院「わがまちハザードマップ」から、希望のハザードマップを素早く確認できますよ。

一人暮らしの部屋はあらかじめウェブで調べる

一人暮らしする部屋は、あらかじめウェブで調べましょう。希望の物件をいち早く見つけられるし、お店(不動産)に出向いたときの時間も短縮できます。

大学生の部屋探しでは、次の3つで探すことが一般的。

  • 大学生協
  • 不動産業者
  • 不動産探しサイト
  • ですが、おすすめは不動産一括検索サイトを使うこと。多数の不動産業者と複数の不動産探しサイトから、一瞬で希望に近い物件を見つけることができるんですよ。というのも、「不動産業者」は「不動産探しサイト」に登録し、「不動産探しサイト」は「不動産一括検索サイト」に登録しているからなんです。

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    参考賃貸サイト・一括検索サイトおすすめ比較|大学生の一人暮らし向け

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